世界的な脅威、感染症に立ち向かう
人類の歴史は感染症と共にあり、いつの時代においても感染症は脅威となり、人々の生活を脅かします。COVID-19のような新たな感染症(新興感染症)だけではなく、昔からあったけれど最近になって再び流行が始まる感染症(再興感染症)もあります。
1942年~1945年にかけて西日本の諸都市で20万人規模のデング熱が流行し、69年ぶりの2014年にデング熱の国内流行が発生したことを記憶にある方は多いのではないでしょうか。
感染症との戦いは続く
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は予防・診断・疾患マネージメントの観点から、人々が必要とするさまざまな感染症検査(弊社感染症関連製品は血清検査や遺伝子検査など)を提供しています。
我々、ロシュは、さまざまな感染症との闘いに打ち勝ち、人々の健康な暮らしを守るために、感染症研究や対策に貢献する方々への支援を始めたいとの思いから、Roche Infectious Disease Awardを設立いたしました。本アワードは感染症医療への貢献(成果)に対して表彰を行います。
感染症と向き合う皆様に、アワードというエールを。
受賞者発表
※個人名の記載がない個所は、組織としての受賞を意味します。
2023年1月28日(土)に、ロシュ・ダイアグノスティックス本社にて表彰式を開催いたしました。
最優秀賞 (奨励金 100万円)
山梨県立中央病院 ゲノム解析センター 弘津 陽介 様
新型コロナウイルスの検査精度評価と変異株変遷の定点観測による診断と病態解明への貢献
研究に至った背景・課題へのアプローチが新規性、独創性に富み、その具体的なアウトカムが明確にな っている点が高く評価されました。
1) Journal of Infection. 2023.Jan;86(1):e5-e7. doi: 10.1016/j.jinf.2022.08.038
2) PLOS Pathogens. 2021;17(6):e1009619. doi: 10.1371/journal.ppat.1009619
3) International Journal of Infectious Diseases. 2021;108:263-269. doi: 10.1016/j.ijid.2021.05.067
4) Scientific Reports. 2020;10(1):18899 doi: 10.1038/s41598-020-76043-z 他、15編
優秀賞(奨励金 50万円)
北海道大学病院
検査・輸血部 様
新型コロナウイルスと共生する社会を可能とするための唾液を用いたCOVID-19検査法の確立
1) J Infect. 81(2):e145-e147, 2020. doi: 10.1016/j.jinf.2020.05.071
2) Int J Infect Dis. 98:16-17, 2020. doi:10.1016/j.ijid.2020.06.074
3) J Infect Chemother.27(2):410-412, 2021. doi: 10.1016/j.jiac.2020.10.029
4) J Infect. 83(1):119-145, 2021. doi:10.1016/j.jinf.2021.03.026 他 4編
大阪大学医学部附属病院
高度救命救急センター
蛯原 健 様 (蛯原様ご欠席により共同研究者である松本 寿健先生による代理受賞)
Cytokine Elevation in Severe COVID-19 From Longitudinal Proteomics Analysis: Comparison With Sepsis Combination of WFDC2, CHI3L1 and KRT19 in plasma defines a clinically useful molecular phenotype associated with prognosis in critically ill COVID-19 patients.
1) Front Immunol. 2022 Jan 12;12:798338. doi: 10.3389/fimmu.2021.798338
2) J Clin Immunol. 2023 Feb;43(2):286-298. doi: 10.1007/s10875-022-01386-3
千葉大学大学院
医学研究院国際アレルギー粘膜免疫学
岩村 千秋 様
SARS-CoV-2感染によって引き起こされた血管炎と血栓形成を反映し、COVID-19重症度を予測する新たなバイオマーカーMyl9の同定
Proc Natl Acad Sci U S A. 2022 Aug 16;119(33):e2203437119. doi: 10.1073/pnas.2203437119
慶應義塾大学医学部
救急医学
佐々木 淳一 様
Early intubation and decreased in‑hospital mortality in patients with coronavirus disease 2019.
Crit Care. 2022 May 6;26(1):124. doi: 10.1186/s13054-022-03995-1
亀田総合病院
血液・腫瘍内科 様
Antibody status following booster vaccination against SARS-CoV-2 virus in patients with haematologic malignancies.
Antibody response to COVID‑19 vaccination in patients with lymphoma.
1) Int J Hematol. 2022 May;115(5):728-736. doi: 10.1007/s12185-022-03305-z
2) Br J Haematol. 2023 Mar;200(5):568-572. doi: 10.1111/bjh.18549
入選(奨励金 30万円)
千葉大学医学部附属病院
アレルギー・膠原病内科
中島 裕史 様
Antibody responses to BNT162b2 mRNA COVID-19 vaccine and their predictors among healthcare workers in a tertiary referral hospital in Japan.
(医療従事者における新型コロナワクチン抗体応答とその予測因子)
Clin Microbiol Infect. 2021 Dec;27(12):1861.e1-1861.e5. doi: 10.1016/j.cmi.2021.07.042
岡山大学病院
総合内科・総合診療科
萩谷 英大 様
Poor vaccine responsiveness towards third-dose mRNA vaccine of COVID-19 in Japanese older people.
J Infect. 2022 Oct;85(4):436-480. doi: 10.1016/j.jinf.2022.07.007
埼玉医科大学
臨床検査医学
今井 一男 様
Clinical Evaluation of Self-Collected Saliva by Quantitative Reverse Transcription-PCR (RT-qPCR), Direct RT-qPCR, Reverse Transcription-Loop-Mediated Isothermal Amplification, and a Rapid
Antigen Test To Diagnose COVID-19
J Clin Microbiol. 2020 Aug 24;58(9):e01438-20. doi: 10.1128/JCM.01438-20
大阪大学医学部附属病院
高度救命救急センター
戸上 由貴 様 (戸上様ご欠席により共同研究者である松本 寿健先生による代理受賞)
Cilinical Signigicance of Interferon Signaling Based on mRNA-microRNA Integration and Plasma Protein Analyses in Crinically Ill COVID-19 Patients.
Mol Ther Nucleic Acids. 2022 Sep 13;29:343-353. doi: 10.1016/j.omtn.2022.07.005
大阪公立大学大学院
医学研究科ウイルス・寄生虫学
中釜 悠 様
新興感染症に対する最適医療実現に資する免疫疫学
1) J Clin Microbiol. 2022 Feb 16;60(2):e0226221. doi: 10.1128/JCM.02262-21
2) Clin Microbiol Infect. 2022 Nov;28(11):1508-1510. doi: 10.1016/j.cmi.2022.06.020
3) J Infect Dis. 2022 Dec 22. doi: 10.1093/infdis/jiac492
4) Front Immunol. 2023 Jan 19;14:1087473. doi: 10.3389/fimmu.2023.1087473 他、3編
募集について
1)募集対象
国内施設に所属し、臨床検査の有用性、運用、効率化などに関連する研究や業務を行っている方または組織(医師含む医療従事者、保険組合、医師会、企業、自治体など)
2)留意事項
3)募集内容
以下のCOVID-19に関して論文や発表資料などの成果物の募集を行います。
※今後、対象とする感染症を広げていく予定ですが、今回はCOVID-19に限ります。
4)募集期間
2022年9月中旬~2022年11月14日(月)
審査について
石井 良和 先生
東邦大学医学部
微生物・感染症学講座
感染制御学分野 教授
岡 慎一 先生
国立国際医療研究センター
エイズ治療・研究開発センター長
西内 啓 様
株式会社データビークル
取締役副社長 最高製品責任者
四柳 宏 先生
東京⼤学医科学研究所附属病院 病院⻑
先端医療研究センター感染症分野 教授
応募方法
上記ボタンより、お申し込みに必要な事項をご記入の上、ご応募ください。
受領後、ご提出いただいたメールアドレス宛に受領のご連絡をお送りします。受領連絡がない場合は、お手数ですが以下の事務局までお問い合わせください。
審査に際し、ご提出いただいた資料へのお問い合わせや追加資料のご提出をお願いする 場合もございますので予めご了承ください。
応募の際に入力いただく個人情報は、本アワードの審査・企画遂行のために利用し、上記審査員に提供するほか、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の個人情報保護方針に基づいて管理します。詳しくはプライバシーポリシーをご参照ください。(ただし、本アワードの応募に際し入力いただいた個人情報は、プライバシーポリシーの記載にかかわらず、スペイン企業であるTYPEFORM SL社のサービスを利用し、日本国外にある同社のサーバーで管理します。管理に必要な範囲で、入力いただいた個人情報を同社に提供し、同社従業員が取り扱うことがあります。弊社製品の販売・宣伝活動には利用いたしません。)